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名古屋市昭和区八事にある矯正専門の歯科医院
(鶴舞線・名城線 八事駅6番出口すぐ) 日曜も診療

ふじき矯正歯科の勉強会の記録 第31回~第36回


第31回目は、平成22年1月16日に「関節円板前方転位と下顎の成長」と題して行いました。今回は、J Dent Res 2006; 85: 1118-1123を読み、その内容についてディスカッションしました。成長中に顎関節の関節円板が転位すると、転位した側の下顎頭の成長が抑制されること、両側の顎関節で円板転位が起こると下顎が後退してしまうこと、そのような患者さんに下顎の前方成長を促す矯正治療を行ってもうまくいかないことなどを学びました。関節円板が転位しないように、できるだけ子どものお口をうまく育てられるようにしていきたいとな、強く思いました。参加してくださった皆様、ありがとうございました。

第32回目は、平成22年3月20日に「タングクリブ」と題して行いました。今回は、Angle Orthod 2010; 80: 533-539を読み、その内容についてディスカッションしました。タングクリブは開咬を改善するための優れた装置ですが、未だ作用機序はわかっておらず、タングクリブ装着により舌がどのように変化しているのかを症例を交えながら勉強しました。舌は適応していく組織であること、口の機能をしっかり考える必要があることなど学びました。参加してくださった皆様、ありがとうございました

第33回目は、平成22年5月15日に「舌を口蓋に押しつけるトレーニング」と題して行いました。今回は、Clinical Interventions in Aging 2008:3(4) 735.747.を読み、その内容についてディスカッションしました。舌を口蓋に押しつけるトレーニングをすることで、嚥下機能に改善が見られること、しかしその効果が見られるまでのトレーニング期間はその患者さんの状態によっていろいろであることなどを学びました。今回の論文は高齢者の話でしたが、最近は舌を口蓋につけられない若者も多く、できるだけ皆様が舌を口蓋につけることができるよう指導していければよいな、と感じました。参加してくださった皆様、ありがとうございました。


第34回目は、平成22年7月17日に「管楽器演奏は睡眠時無呼吸を改善する」と題して行いました。今回は、BMJ 2005; 332: 266-270を読み、その内容についてディスカッションしました。ディジュリドゥ演奏により、中等度の睡眠時無呼吸や日中の眠気が改善されることなどを学びました。なぜディジュリドゥ演奏が睡眠時無呼吸を改善するのかは、いまだ明らかになっていませんが、トレーニングによって睡眠時無呼吸を改善できることが示されており、とても興味深い内容だと感じました。参加してくださった皆様、ありがとうございました。

第35回目は、平成22年9月18日に「矯正治療後の歯の位置変化」というタイトルで行いました。今回は、Angle Orthod. 2010; 80: 1045-1050を読み、その内容についてディスカッションしました。近年はこれまで少なかった保定に関する論文が増えてきており、今回はその中の一つを読みました。動的治療後に保定をしなくても咬合は良くなっていくこと、歯の配列は悪くなっていくことが多いことなどを学びました。保定に関してはまだまだわからないことばかりなので、さらに研究が進んでいけばよいな、と感じました。参加してくださった皆様、ありがとうございました。

第36回目は、平成22年11月20日に「タバコとむし歯」と題して行いました。今回は、BMC Public Health 2010, 10:335を読み、その内容についてディスカッションしました。タバコはむし歯のリスクを高めるが、むし歯は多くの因子が原因で起こる疾患なので、タバコだけでむし歯になるわけではないことなどを学びました。今回は参加者が少なめでしたが、私の知らない話をたくさん聞くことができて、私自身、たくさん勉強させていただきました。参加してくださった皆様、ありがとうございました。




ふじき矯正歯科

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