第43回目は、平成24年5月19日に「お口でこんな動きできるかな?」と題して行いました。今回は、今年の3月出版された書籍「お口でこんな動きできるかな?-口の適応力向上トレーニングー」について説明しました。自分でできないと患者さんに説明することができないため、まずは自分自身でできるよう、参加者全員で実習しながら学びました。今回の参加者はきれいに口が動く方ばかりでしたので、ほとんどの動きをきちんとすることができました。このような話を患者さんにも伝えてもらえればよいな、と思いました。参加してくださった皆様、ありがとうございました。
第44回目は、平成24年7月14日に「上顎急速拡大が脳血流に与える影響」と題して行いました。今回は、Angle Orthod. 2012; 82: 418–423. を読み、その内容についてディスカッションしました。上顎の急速拡大は、脳血流量を増やし、夜尿症を軽減するなど、矯正歯科治療以外の効果もあることを学びました。今回は参加者が少なめでしたが、その分、深い内容のディスカッションができ、私自身も、たくさんのことを勉強させていただきました。参加してくださった皆様、ありがとうございました。
第45回目は、平成24年9月15日に「よだれの対応」と題して行いました。今回は、Med Oral Patol Oral Cir Bucal. 2011; 16: e763-6.を読み、その内容についてディスカッションしました。よだれは唾液が多いために起こるのではなく、神経の問題、口腔周囲筋の問題、嚥下の問題などにより起こること、対処方法としてはMFTや習慣を変えていく、薬物療法、外科手術などがあることを学びました。しかし、一定パターンの方法でうまくいくわけではなく、患者ごとに対応を考えていく必要があること、多職種で連携して対応していく必要があることも学びました。よだれに関しては、日本ではあまり話題に上がりませんが、当事者にとっては重大な問題だと思います。これで治る、という方法はありませんが、できるかぎり何とかしてあげたいとつくづく感じました。参加してくださった皆様、ありがとうございました。
第46回目は、平成24年11月17日に「形態と機能の調和を目指して」と題して行いました。今回は、11/4(日)に高松で行われた日本小児歯科学会中国四国支部会で院長が教育講演した内容をお話し、参加者全員でディスカッションしました。形態と機能との関係については、過去にたくさんの研究がなされていますが、そのほとんどは形態を中心に考えた研究で、機能面から考えた研究はほとんどありません。そこで、機能面にも対応した症例をいくつか提示し、機能への対応の重要性をお話ししました。今回は、参加者から貴重な意見をいくつかいただき、私自身の今後の課題が少し見えてきました。参加してくださった皆様、ありがとうございました。
第47回目は、平成25年1月19日に「矯正用インプラントを用いた睡眠時無呼吸の治療」というタイトルで行いました。今回は、Angle Orthod. 2012;82:978–984.を読み、その内容についてディスカッションしました。近年は、矯正歯科治療で矯正用インプラントを使用することが増えていますが、睡眠時無呼吸症候群の治療でも矯正用インプラントを有効に活用できることなどを学びました。矯正用インプラント(ミニスクリュー)は、いろいろな場面で使えるな、とつくづく感じました。参加してくださった皆様、ありがとうございました。
第48回目は、平成25年3月16日に「形態と機能の調和を目指して」と題して行いました。今回は、久しぶりに参加された方が多かったため、予定を変更して、昨年の小児歯科学会で講演した内容についてお話して、その内容についてディスカッションしました。機能は動画を見ながら口の動きを評価するのため、私には見えていなかったポイントを指摘してくださった参加者もいて、私自身も、たくさん勉強させていただき、今後の新たな課題も見えてきました。参加してくださった皆様、ありがとうございました。
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