食べ物をかむ時、上下の唇が離れている
食べる時には、上下の唇をくっつけて、お口を閉じた状態でかむべきです。お口を開けた状態でかむと、食べる時に「くちゃくちゃ」音がでますし、かんでいる食べ物が他人から見えてしまいますので、あまり気持ちのいいものではありません。
食べ物をかむというのは、お口の中で食べ物を噛み砕き、すりつぶし、飲み込みやすい状態にする、いわゆるミキサーで果物ジュースを作るのと同じような感じです。ミキサーで果物ジュースを作る時、ふたが開いているとうまく混ざらず、外に飛び出してしまいますよね。それと同じで、口を開けて食べ物をかんでいると、上手にかんで飲み込める状態にできないですし、場合によっては、口からポロポロこぼれてしまいます。
口を閉じてかむためには、楽な状態で上下の唇がくっつかないと難しいでしょう。例えば、顔が長くて上と下の唇が垂直的にくっつきにくい、出っ歯や受け口で上と下の唇が前後的にくっつきにくい場合には、楽な状態で唇を閉じる事ができないので、食べている時に上下の唇をくっつけてかむのは難しいかもしれません。
楽な状態で上と下の唇がくっつかない人は、矯正歯科治療の対象となります。矯正歯科治療によって歯並びとかみ合わせを整える事で、楽に上下の唇をくっつけられるようになります。楽に上下の唇をくっつけられるようになったら、食べる時に意識的に口を閉じて食べる練習をしてみてください。これだけで、食べ方がきれいになっていきます。
皆さんも一度、口を閉じて食べている様子と口をあけて食べている様子を鏡で見て、比較してみたらおもしろいと思いますよ。
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