高校生、大学生、成人の方の矯正歯科治療解説ページです。
かみ合わせても上下の歯が接触しないかみ合わせを開咬といいます。
その中で、上下の奥歯だけ接触して、前歯が接触しないかみ合わせを、前歯部開咬といいます。
一般的に開咬といえば、前歯部開咬のことを言っていることが多いのいで、このページでは、主に前歯部開咬について説明していきます。

開咬は、見た目では気付きにくいため、見逃されがちです。
上下の歯が接触しないので、噛みにくく、患者さん本人が気付きそうな感じもしますが、
小さいときから開咬の人は、その状態でずっと生活し、その状態に慣れてしまっているので、自分では気づかないようです。

麺類を食べるときに、舌と前歯で噛み切ったりしていませんか?
開咬だと上下の前歯で噛み切れないので、歯の代わりに舌を使うのが癖になっている人、とても多いです。
ちなみに、このような噛み方は、開咬をますます助長します。

大人になってから開咬になることもまれにあります。
その場合は噛みにくくなることから、自分で気付きます。
原因として、むし歯や歯周病、不適切な詰め物・被せもの・口腔内装置などがあります。また、歯ではなく他の疾患が隠れていることもありますので、注意が必要です。
大人になって開咬になった場合は、その原因を探りながら治療することが大切になります。

開咬は見た目に問題がないので、普通に生活していれば治さなくてもよいのでは?と思う人もいるかもしれません。
いやいや、開咬は、できれば治した方がよいかみ合わせです。
上下の歯が接触しないので、きちんと噛めないためです。
例えば、開咬の人は食べ物をきちんと噛み砕くことができないため、胃に負担がかかり、胃炎になりやすいことが過去の研究で明らかにされています。
もしあなたが開咬で、頻繁に胃腸の調子が悪くなったりするようであれば、開咬が原因かもしれません。

また、開咬の人は、むし歯や歯周病になるリスクが高いことも明らかにされています。
理由として、
開咬の人は、噛むときの口の動き、舌の動きなどが通常とは異なるためです。
開咬の人は、上下の歯が接触しないのを、無理やりどこかの歯を当てて食べ物を噛み砕こうとします。
このような通常とは異なる特異的な口の動きをするため、口の中での唾液の流れも通常とは異なってきます。
唾液は口の中をきれいに洗い流すなど、むし歯や歯周病予防のために重要な役割を果たしています。
この唾液の流れが通常と異なるため、口の中をきれいに洗い流すことができずに、むし歯や歯周病になりやすくなるのです。

そこで、自分が開咬であることに気づいて、治したいと思われたのであれば、歯が健康なうちに矯正治療されることをお勧めします。
むし歯や歯周病で歯が悪くなってしまうと、矯正治療の治療方法に制限が生じたり、場合によっては矯正治療できない場合がありますので。。。

とはいえ、矯正治療を受けるには、いろいろな不安もあるでしょう。
きちんと治るだろうか、矯正装置のこと、治療期間が長い、費用が高い、などなど。。。

でも、そんなに心配しすぎないでください。
きちんと治療すれば、開咬は治ります!
ただ、それなりに大変なこともありますので、自分の中でしっかり考えて、理解・納得してから治療を開始することが大切です。
このページでは、開咬の矯正歯科治療について、ふじき矯正歯科の考え方を書いていきます。
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[開咬の原因]
かみ合わせたら、通常、上下の歯は接触します。
では、どうして開咬になるのでしょう?
かみ合わせても、上下の歯が接触しないのはなぜなのでしょうか?
多くの場合、舌や唇を上下の歯の間にはさんでしまうから、といわれています。

上下の歯の間に、舌など邪魔をするものがあるため、上下の歯が接触できずに開咬になるのです。
詳しくは、「ふじき矯正歯科の特徴」のページをご覧ください。
[開咬の状態]
開咬は、下のイラストのように、かみ合わせても上下の歯が接触しません。

この状態が、骨格の問題で生じているのか、歯の問題で生じているのかを整理する必要があります。

例えば、下のイラスト。
2人とも開咬ですが、なんだか違います。
そうです。顔の長さです。
左のイラストの人のように、顔の骨格が長くて上下の歯が届かない、これが、骨格の問題で生じている開咬です。

右のイラストの人のように、どちらかといえば丸顔で、口の中をみたら開咬だった、これが歯の問題で生じている開咬です。


レントゲン撮影などの検査を行えば、骨格の問題で開咬になっているのか、歯の問題で開咬になっているのか、についてわかります。

ただ、多くの場合、上のイラストで示した通り、顔の感じを見るだけでもある程度判断ができます。
そして見た目の評価とレントゲン等の検査結果はだいたい一致します。

骨格の問題による開咬の場合は、骨格から治します。
歯の問題で開咬になっている場合は、歯の移動だけで治療します。
両者で治療方法が異なります。
そして、治療結果も違ってきます。

ただ、両者の間に明確な線引きができるわけではありません。
骨格の問題も少しあるけど、歯の移動だけで十分治療できそう、など、ある程度のグレーゾーンが存在するのです。

実際に矯正治療を行うときには、レントゲン撮影等の検査をして、骨格の問題で開咬になっているのか、歯の問題で開咬になっているのか、などを十分調べて、治療方針を決めていきます。
ただ開咬は、舌や唇など、口の姿勢や動きとも密接に関係しており、いろいろな問題が複雑にからみ合っていますので、すべての状態をしっかり把握して考えて治療してく必要があります。

[治療方法1:一般的な矯正歯科治療]
主に歯の問題で開咬になっている場合の治療方法です。
上下の前歯を延ばしたり、上下の奥歯を圧下したりして、上下の歯をかみ合わせていきます。
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この時に、歯を抜いて矯正することもあります。

[治療方法2:外科的矯正歯科治療]
骨格の問題で開咬になっている場合の治療方法です。
矯正歯科治療を行うとともに、上下顎の骨を切って移動させる手術を行います。

上下顎の骨を切る、と聞くと、びっくりされる方もおられると思いますが、このような手術は、外科的矯正治療といって世界中で一般的に行われている手術ですので、あまり心配はいりません。(大変なことは大変ですが。。。)

上下顎の骨を切って、顔を短くして、上下の歯をかみ合わせてあげるイメージです。
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あごの骨を切る手術は口腔外科医などが行いますが、骨の移動量や移動方向を設定したり、それに合わせて歯の移動量や移動方向を計画したり、そして実際に歯を移動させたり、などは矯正歯科医が行います。

具体的には、まず、骨をどのように移動させるのか、そこへ骨を移動させた場合、歯をどのよう移動させればきちんとかみ合うのか、などについて治療前にしっかり治療計画を立てます。
そして、その治療計画に合わせて、骨を切る手術をする前に1~2年くらいかけて、矯正装置を用いて歯を移動させます(術前矯正)。この術前矯正は、骨を切る手術時にきちんとかみ合うようにするために行います。
術前矯正後、入院して、全身麻酔下で、あごの骨を切って移動させる手術を行います。(ふじき矯正歯科では、この手術を中部労災病院でしてもらっています。約2~3週間の入院が必要です。)
そして手術後に、もう少し歯を移動させて、かみ合わせなどを仕上げていきます(術後矯正)。

このような、あごの骨を切って動かす手術を併用した矯正治療は、ふじき矯正歯科のような「顎口腔機能診断施設」であれば、「顎変形症」という病名の元、矯正歯科治療もあごの骨を切る外科手術も、すべて健康保険が使えます。
(最近は、「保険が使えるから」という理由で、初めから外科的矯正治療を希望して来院される方もおられますが、外科的矯正治療の適応かどうかについての判断は当院の方で行いますのでご了承ください。)

この外科的矯正歯科治療では、顔の長さが短くなるなど、顔の感じが大きく変わりますので、この点をよく理解しておく必要があります。
また、全身麻酔下で手術をしますので、たくさんのリスクもあります。

[開咬の治療で大切なこと]
前にも書きましたが、開咬は、舌や唇などと密接に関わっています。
そのため、ただ歯を動かすだけでは、治らなかったり、治っても後戻りしてしまったりします。
そこで、口のトレーニングや、普段の姿勢、口の使い方などがとても重要になります。
ふじき矯正歯科では、矯正歯科治療中に、口のトレーニングや、普段の姿勢、口の使い方など、たくさんの指導を行います。
これは、開咬を治して安定させるためだけでなく、治った後のきれいなかみ合わせできちんと噛んで飲み込めるようになど、快適に生活してもらうためです。
食べ物を噛むことは、毎日、何気なく行っていますので、それを変えるのはそれなりに大変です。
しかし、矯正治療後のきれいなかみ合わせでしっかり噛んで飲み込めるようになると、食べ物もおいしく感じられ、快適に生活できるようになっていきます。
口のトレーニングなどは、地道な努力が必要ですが、一緒にがんばりましょう!
[開咬を治す矯正装置について]
開咬を治療する際、ふじき矯正歯科では、一般的な矯正治療も、外科的矯正治療も、マルチブラケット装置を使います。
いわゆる、ワイヤー矯正です。


詳しくは、「大人の方の矯正装置について」のページをご覧下さい。
なお、マルチブラケット装置を装着している期間は、患者さんの状態によって異なりますが、一般的には約2-3年です。
外科的矯正治療の場合は、この2-3年の間のどこかで、2-3週間入院して手術を行います。
[開咬についてのまとめ]
開咬は、きちんと噛めないだけでなく、むし歯や歯周病になるリスクも高いため、できれば、歯が健康なうちに矯正治療されることをお勧めします。

ただ開咬は、舌や唇などとの関係も深いため、受け身で治療を受けるのではなく、自分で治そうとする努力、口のトレーニングをがんばったり、口の使い方に気をつける必要があります。

そして実際に治療を受けるときには、矯正装置とか、治療期間とか、そのようなことにばかり翻弄されないようにしましょう。
歯は一生使っていくものですから、矯正治療のことより、治療結果や治療後の生活のことをしっかり考えて治療を受けることが大切です。
矯正治療中より治療後の人生の方が長いですからね。(中途半端な治療を受けて、あとで後悔しないように。。。)

「矯正治療後に快適に生活できる」ということを忘れないようにして、治療を受けるようにしましょう。

矯正歯科治療や口のトレーニングは何かと大変ですが、きっと、あの時に治療して良かった、と思っていただけると思います。

開咬を治したいな、と思われている方、矯正治療へ一歩踏み出してみたら、いかがでしょうか?
まずは、矯正初診相談を受けてみましょう。
開咬を治療するかどうかは、矯正初診相談後にもう一度よく考えて決めれば良いことですから。。。

ふじき矯正歯科で、矯正初診相談を受けてみようと思われた方は、「初診相談の予約のとり方」のページをご覧ください。
ふじき矯正歯科について知りたい方は、「ふじき矯正歯科のご案内」のページをご覧下さい。
ふじき矯正歯科で、矯正歯科治療を受けてみようかなと思われた方は、「矯正歯科治療を受ける前の心構え」も、どうぞお読みください。
どこで矯正歯科治療を受けるべきか迷われている方は、「矯正歯科の選び方」のページもご覧下さい。

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